2005年11月

2005年11月29日

戦場のピアニスト(2002/英=独=仏=ポーランド)

ウワディクの目を通して、私たちは今第二次世界大戦のポーランドを経験する。しかしそれは・・・


『スターリングラード』のような肌で感じる冴え渡った冷たい厳しさではなく、『プライベート・ライアン』のような至近距離で巻き込まれるような戦闘ではない。私たちのウワディクを見つめる目は終始冷静で、彼の運命の行方を三歩下がって付いていくようだ。

この映画で監督が伝えたかったことは、第二次大戦下のポーランドが置かれた状況ではなかったか。ユダヤ人の悲運を伝える映画なら『シンドラーズ・リスト』が数段上である。また、戦争と芸術を伝えたかったのであれば、もっと違う生き方をした芸術家がいるはず。冷静な事実描写のみでは感動を与えることは難しい。ただ、廃屋の中での演奏は最大の見せ場であり、このシーンのエイドリアン・ブロディは本当に見事としか言いようがない。このシーンがなければこの映画はただの冷静な事実描写に終わっていただろう。

(評価:★3)

戦場のピアニスト


2005年11月27日

シッピング・ニュース (2001/米)

えっ、これがケイト・ブランシェット?意外性があってよかった。対するケビン・スペイシー演じるちょっとどんくさいクォイルは説得力があってよかった。ジュディ・デンチの頑固ばあさん(失礼)もリアリティーがあってよかった。ストーリーより役者を見る映画、ってことかな?
(評価:★3)

シッピング・ニュース 特別版


2005年11月22日

クイルズ(2000/米)

華麗にしてグロテスク。神の僕(ホアキン・フェニックス)が魂を奪われる様は何かこうそれ自体が背徳の美を体現しているようで魅了されてしまう。ケイト・ウィンスレットもこれまでとはまた違ったジャンルで好演。
(評価:★4)

クイルズ〈特別編〉


2005年11月20日

夜霧のマンハッタン(1986/米)

3点・・・ロバート・レッドフォード様の映画にケチつけるようでイヤなんですが、イヤ、これはなんとも・・・。ダリル・ハンナなんかにやられちゃイヤッ!


センスのない邦題にもガックシ。ロバート・レッドフォード様の映画なので見ておかなくてはと。。。個人的にはとにかく彼のファンですので、素敵なところもあり楽しめたのですが。いやはやなんとも。

(評価:★3)

夜霧のマンハッタン


夜霧のマンハッタン


2005年11月19日

アマデウス(1984/米)

美しくも華麗なる宮廷の調べ。神に選ばれた人間の悲劇と選ばれなかった人間の悲劇。サリエリの回想とともに語られる物語そのものがオペラといっても過言ではない。
(★5)

アマデウス


アマデウス ディレクターズカット スペシャル・エディション


ディスカバリーチャンネル アマデウス・モーツァルト-天才作曲家の不可解な死-


あずみ(2003/日)

世に出るための試練。課せられた使命の重さ。剣捌きの小気味よさ。少年・少女たちが主役なだけにその懸命さが胸を打つ。上戸彩とオダギリジョーとの立会いは期待を裏切らぬ見物。

上戸彩の髪の色やこれ見よがしのワイヤーアクション、そんなに火薬が自由に使えたのか?などの小姑のような突っ込みは途中でしんどくなったのでやめた。それより映画の本筋に集中しよう。

(評価:★4)

あずみ スタンダード・エディション


2005年11月13日

バースデイ・ガール(2002/英=米)

ベン・チャップリンがまじめで純な銀行員を好演。言葉が通じない花嫁を演じるニコール・キッドマンが妖精のようでいて妖艶。ロードムービーっぽい(そのものかも)雰囲気をかもし出すハートフルなストーリー。質のよい小品。

バースデイ・ガール


ヴァン・ヘルシング(2004/米=チェコ)

ヒュー・ジャックマンかっこいい!!!映画を見ていた間ずっと思っていたのはそれでした。 ケイト・ベッキンセイルのヒロイン役もなかなかイケル。チェコなまり(?)の英語が楽しかった。久々にカタルシスの得られた正統派冒険大作。

ヴァン・ヘルシング


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